ヨーロッパの主要金属 3Dプリンターメーカー3選

ヨーロッパの主要金属 3Dプリンターメーカー3選
2017年5月28日 leakaquare

現代の工業製品においては、複雑な形状の部品を少量生産する場合には、切削するための機材などで削り出すケースがありますが、最近になって硬い材料を付け加えながら造ることが、3Dプリンターの出現によって可能になってきた。この技術はAdditive Manufacturing(付加製造)とも呼ばれています。

最近では合金やチタンで造形できる装置も開発され、工業製品の主要部品として使用することも将来的に可能になりそうです。


引用:JETRO(最終製品用部品に AM 技術を使用しているセクター)

グラフを見ると、ビジネス機械や電子、医療機械などの高度な金属部品生産の拡大が3Dプリンター市場の今後の成長を左右すると見られそうです。

このAM技術のムーブメントは欧州でも関心が高まっています。欧州委員会では、3Dプリンティング産業に対して優先的に投資する分野の1つとして今後の推進の対象としていことからも、注目度の高さが伺えます。今回は、そんな力を入れ始めている欧州の主要メーカーを紹介します。

 

EOS

実は、ドイツは欧州の中でもAM分野で先行している国として知られています。ローランド・ベルガーのレポートによれば、2012年の世界の金属付加製造システム販売台数は190台で、うちドイツ企業がシェア7割と圧倒的です。渋谷にある「doob-3d」という店舗の本社は、DOOB GROUP AGというドイツの企業です。
最初に紹介するEOSもかなり有名な企業です。

主要技術

金属・プラスチックのレーザー焼結

活用できる分野

自動車、航空(エンジン、内装、無人飛行機)、医療、歯科医療、ツーリング、工業向け(特殊機械、ハンドリ
ング等)、迅速プロトタイピング、ライフスタイル製品(時計・ジュエリー、靴、スポーツ用品)

参照:JETRO

 

EOSの付加製造技術は、金属、プラスチックのレーザー焼結が中心です。製品例として知られているのは、英国のサウスハンプトン大学で同社の技術を使って、無人飛行機のプロトタイプを製作したことが挙げられます。本体・尾翼含めて機体のコンポーネントは5つ、留具もスナップオン方式で、スケッチから初飛行まで 1カ月、製造そのものは 1週間しかかかっていないということです。

また、スロバキアのコシツェ工科大学からのスピンオフ企業 CEIT Biomedical Engineering が、チタン合金製の頭蓋顎顔面骨のインプラントの生産に、EOSのレーザー焼結技術を選定し、この製品は 2014年11月にEUの医療機器認可を取得しています。

 

Concept Laser

コンセプト・レーザー(Concept Laser)社のレーザー溶融システム「Laser CUSING」は、ファイバーレーザーにより金属粉末を溶解する技術で、多様な金属を使って 3Dの部品を生産することができるそうです。

主要技術

金属レーザー溶融

活用できる分野

航空、自動車、医療(インプラント、医療機器)、歯科医療、ジュエリー等

参照:JETRO

 

 

医療分野では、イタリアの医療機器メーカーであるツナミ・メディカル(Tsunami Medical) の脊椎関連製品の開発に関与している当社。脊椎を強化するための椎間スペーサーとして機能する人工椎間板は、上下シェルの間にシリコン製の緩衝芯とチタン製の二重バネをはさんだ形で、その設計とサイズは患者の身体に合せてカスタマイズする仕様のようです。

 

Renishaw

コンセプト・レーザー(Concept Laser)社のレーザー溶融システム「Laser CUSING」は、ファイバーレーザーにより金属粉末を溶解する技術で、多様な金属を使って 3Dの部品を生産することができるそうです。

主要技術

積層造形技術(レーザー溶融、真空鋳造、ナイロン射出成形)

活用できる分野

航空宇宙、医療等

参照:JETRO

 

レニシャー(Renishaw)は計測技術や分光測定装置、ポジションエンコーダー、医療機器などを手掛ける英国のエンジニアリング企業で、世界32カ国、60カ所の拠点を持ち、2013年時点の売上高は 3億4,600万ポンド、世界の従業員数3,300人という大企業として存在しています。こちらの会社はAM分野を専業とするわけではないですが、金属部品プリンティング用の積層造形機を製造する英国唯一の企業です。2014年2月には、英国の自転車メーカーのエンパイヤ・サイクルズ(Empire Cycles)と協力し、世界で初めて 3D プリンティングによりチタン合金製の自転車フレームを製作した。同社のレーザー溶融システム「AM250」を使い、フレームをセクションごとに積層造形した後、セクションを接着しています。従来に比べて 33%の軽量化につながった実績もあります。