巨大になると予想されるファッション3Dプリンターの可能性と懸念点

巨大になると予想されるファッション3Dプリンターの可能性と懸念点
2017年9月11日 leakaquare

多くの業種で3Dプリンターを取り入れた製品工程が組まれています。彼らは、プロトタイプを制作したりサンプル制作、また細かい部品の製品化の前段階でこのような作業をするためにプリンタの利用をしていますが、やはりLeaksquareでも取り上げているのがファッションへの需要と言われています。

 

普及が進まないファッション向けプリンターの現状

大量消費社会に伴う工場での過剰生産から、店舗、いずれは自宅で誰もがおしゃれでハイエンドな衣服を安価で着ることができるようになる社会。これは将来のファッション・ステートメントになる可能性があります。しかし、いくつか課題解決しなければいけないこともあります。

1.材料の問題

1つの大きな問題が材料。現在3Dプリンターで販売される合成材料は、衣類には柔軟性を持たせることはできず、つまり衣服として生成することはできません。着用可能な服に変換するためには、多くの作業や技術が必要とされています。

これを解決する手段として、3D additive printing(付加製造)が有効ではないか、と言われています。この一から徐々に築き上げていく印刷技術は、あるレイヤーを別のレイヤーで印刷し、オブジェクトを構築します。

2.パネルトランメル

衣服を生成するための折り方にも工夫が必要です。3Dプリンターの素材と、衣服の繊維を組み合わせた生産方法で、ここでの課題は、繰り返し着用するにあたり、洗濯をしても衣服が崩れないような服を作ることです。

3D-printing panels on a MakerBot Replicator 2X

しかし、このやり方は製造時間とコストにおいて、まだ商業的に成功させるのは難しいとされています。商業的にスケールするためには、よりユーザーに対する付加価値とプリンターの技術革新を生み出すことが必要でしょう。

今現在のこの利点としては、伝統的な制作プロセスで人件費の大部分を取り除くだけでなく、各衣服のパネルの正確なサイズを印刷できることで、余計な生地を使うことなく、無駄をなくすことが可能とのことです。 3Dプリンターは衣服の製造におけるヒューマンエラーを排除できるので、製品の品質も向上します。

残りの問題

今流行っている3Dプリンターの技術ですが、まだ概念的な段階で、非現実的です。最大の課題は、「材料」の問題です。アパレル業界は、着心地の良い素材が必須なので、素材が限定された3Dプリンターはまだ発展途上と言えるでしょう。

もう一つの課題は、従来の布のように、空気を通すことができるファッション向けの織り方を、自動的に印刷できるプリンタを開発することです。

これらすべての分野では、研究者や技術者が重要な役割を担いますが、現在まで研究がほとんど行われていないのが実情です。この技術が成功すれば、衣料品の小売業界は今日の様子とは全く違って見えるかもしれません。しかし、それも5〜10年かかるかもしれません。

引用:The conversation