Libraのホワイトペーパーの概要を解説

Libraのホワイトペーパーの概要を解説
2019年7月21日 leakaquare
In ブロックチェーン

LibraとデジタルウォレットのCalibraが登場して、いよいよ世界中に革命を起こす時が来ました。

しかしなぜLibraが誕生したのか、背景を踏まえてLibraを丁寧に解説します。

ミッション

Libraのミッションは「多くの人びとに力を与える、シンプルで国境のないグローバルな通貨と金融インフラになる」ことです。

このドキュメントでは、新しい分散型ブロックチェーン、価格変動率が小さい暗号通貨、およびスマートコントラクトに関して、私たちのプランの概要をお話しします。これらを組み合わせて、責任ある金融サービスイノベーションを実現する新しい機会の創出を目指します。

Libra誕生のきっかけ、社会背景

世界中では、貧しい人ほど金融サービスを受けるのにより多くのお金を払っているのが現状です。一生懸命働いて得た収入は送金や借越やATMの手数料に消えていきます。米国の給料日ローンでは年利が400%以上、100ドル借りるための 手数料が30ドルにものぼります4。既存の金融システムからはじき出されている人にその理由を尋ねると、「口座を持たない」人びとは十分な資金がないこと、手数料が高額なことや予測できないこと、銀行までの距離、必要書類を 用意できないことなどを挙げます5。

ブロックチェーンと暗号通貨は、一部のアクセシビリティや信頼性の問題に対処できる可能性を秘めた固有の特性を いくつか持っています。その中でも、分散型ガバナンスはひとつの機関がネットワークを制御できないようにし、オープン型アクセスはインターネットに接続している人なら誰でも参加できるようにし、暗号化によるセキュリティは資金の保全性を保ちます。

それにもかかわらず、既存のブロックチェーンシステムはまだ主流として受け入れられていません。既存のブロックチェーンや暗号通貨は、価格の乱高下やスケーラビリティの欠如が妨げになり、現在のところ価値の保存手段や交換媒体として円滑に機能せず、市場での利用が広まっていません。なかには、マネーロンダリング防止の有効性を向上させるためのコンプライアンスや規制を改革する取り組みとは対照的に、既存のシステムを混乱させ規制を 回避することを狙っているプロジェクトもあります。

彼らは、持続可能で安全かつ信頼できるフレームワークを基盤として、この新しいシステムを構築するようにする唯一の方法は、さまざまな業界の規制団体や専門家を含む 金融セクターとの協力とイノベーションであると確信しています。そしてこのアプローチは、現在よりもさらに低コストで、 アクセスしやすく、互いにつながったグローバル金融システムの実現に向けて、大きな飛躍をもたらすことができます。

インターネット上の通貨

世の中は「インターネット・オブ・ マネー」を実現できるようなものが求められています。

通貨は決して複製できてはなりません。デジタルデータ化するにはインターネットと相性が非常に悪いオブジェクトです。そんな中、Immutabilityと呼ばれる特徴でデータの複製が不可能なデータベースであるブロックチェーンにより、データが単一であることが絶対に保障されます。それは特定の企業が作った閉鎖的なシステムでなく、パブリックで不特定多数が参加するシステム上で複製不可能な通貨が2009年に実際に運用開始されたのです。Decentralized (非中央集権的)なシステムとも呼ばれます。

複製できることに価値があると考えられていたインターネット上に、絶対にオブジェクトが複製できない技術が登場しました。この概念を用いて社会に革新的な変革をもたらします。ブロックチェーン技術を応用したサービスは、今後インターネットに出会った時と同じ感動を金融のみならず多くの分野で人々に与えるでしょう。

モバイルデバイスでの金融資産確保は、シンプルかつ直感的でなければなりません。テキストメッセージの送信や 写真のシェアと同じくらい簡単かつコスト効率良く、より安全に、また住んでいる場所や職業、所得にかかわらず、 世界のどこにでも送金できることが求められます。製品のイノベーションやエコシステムへの参入が増えれば、すべての 人にとって資本へのアクセスとコストのハードルが下がり、より多くの人が円滑に支払いを行えるようになります。

目的

今こそブロックチェーン技術を基に新しいデジタル通貨を開発するときです。Libraのミッションは「多くの人びとに力与える、シンプルで国境のないグローバルな通貨と金融インフラになる」ことです。Libraは以下の3つのパートから なり、それらが互いに機能し合って、いっそうの金融包摂を実現します。

・安全でスケーラブルで信頼性の高いブロックチェーンを基盤とする
・実態価値を付与するための資産のリザーブを裏付けとする
・エコシステムの発展を目指す独立したLibra協会がLibraを運営する

通貨の単位は「Libra」です。Libraは多くの場所で取り扱われ、簡単に利用できる通貨になることを目指しています。

ブロックチェーンの種類は?

ブロックチェーンは、バリデータノードとして参加する能力の有無に応じて、許可型または非許可型に分けられます。「許可型ブロックチェーン」では、アクセスが許可されるとバリデータノードを運営できます。「非許可型ブロックチェ ーン」では、技術的要件を満たす人なら誰でもバリデータノードを運営できます。Libraは「許可型」ブロックチェーンとしてスタートします。

Libraがオープンで常にユーザーの利益のために運用されることを保証するため、私たちはLibraネットワークを完全に 「非許可型」にするという目標を掲げています。課題は、現在のところ、非許可型のネットワークを通じて世界中で 数十億の人びとと彼らの取引をサポートするのに必要なスケールと安定性とセキュリティを提供できる実績のあるソリューションがないという点です。協会の使命のひとつは、Libraブロックチェーンとエコシステムの公開から5年

以内にこの移行を開始できるよう、コミュニティと連携して調査と移行の実施を進めることです。

構築言語はMove

Libraブロックチェーンは、これらの要件に総合的に応えるために一からデザインされ、既存のプロジェクトや調査 研究から得られた知見を取り入れています。革新的なアプローチと十分に理解の進んだ技術を組み合わせて生み 出されたのです。次のセクションでは、Libraブロックチェーンに関する3つの決定について詳しく取り上げます。

・プログラミング言語「Move」をデザインし、使用する
・ビザンチン・フォールト・トレランス(BFT)合意アプローチを使用する
・広く採用されているブロックチェーンデータ構造を採用する

「Move」は、Libraブロックチェーンに独自の取引ロジックや「スマートコントラクト」を実装するための新しいプログ ラミング言語です。いずれ多くの人びとにサービスを提供するというLibraの目標を達成するため、Moveは安全とセ キュリティを最優先に設計されています。

Libraリザーブ

Libraは、「Libraリザーブ」と呼ばれる実在の資産のリザーブによる十分な裏付けと、Libraを売買する取引所の競争力のあるネットワークによるサポートを有する、安定性のあるデジタル暗号通貨としてデザインされています。つまりLibraの保有者は、自分が持つデジタル通貨を交換レートに基づいて法定通貨に交換できることが高い水準で保証されます。

まとめ

Libraの目標は、「セキュアで安定性のあるオープンソースブロックチェーンを基に生み出され、実在する資産のリザーブによって裏付けられ、独立した協会によって運営される安定した通貨」です。

私たちの望みは、住んでいる場所や職業、所得にかかわらず、より多くの人が安価でオープンなより良い金融サービスにアクセスできるようにすることです。これを実現するための道のりは長く、厳しく、私たちだけではたどり着けないものです。多くの人の力を集め、この取り組みを中心に大きなムーブメントを生み出す必要があります。世界中の人にとっての夢を実現する取り組みに、ぜひご参加ください。

参照:https://libra.org/ja-JP/white-paper/#conclusion

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